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≧2回の心膜炎 | colchicine群 vs プラセボ群 | 18ヵ月後の再発![]() |
背景・目的 | : | 心膜炎患者に対するcolchicineおよび抗炎症薬の使用はいずれも適応外であるが,低用量(0.5-1.0mg/日)colchicineと抗炎症薬の併用は急性心膜炎および初回の再発を安全に予防することが示されている(CORP試験)。心膜炎の再発を繰り返す患者において,colchicineの安全性,有効性を検討する。
[一次エンドポイント]18ヵ月後の再発率。 |
デザイン | : | ランダム化,プラセボ対照,二重盲検,多施設(イタリア) |
対 象 | : | 240例。特発性・ウイルス性・心外傷性・結合組織疾患による心膜炎を2回以上繰り返している18歳以上の心膜炎患者。 除外基準:結核性・腫瘍性・化膿性心膜炎,重症肝疾患あるいはアミノトランスフェラーゼ濃度>正常上限値の1.5倍など。 ■患者背景:平均年齢(colchicine群48.6歳,プラセボ群48.9歳),男性(55.0%, 45.0%), 心膜炎初発からの時間(14.2ヵ月, 17.1ヵ月), 原因:特発性(80%, 85%), 心外傷後症候群(10.8%, 6.7%), 結合組織疾患(両群とも6.7%), 発熱(25.0%, 35.8%), 胸痛(100.0%, 99.2%), 心膜摩擦音(36.7%, 31.7%), 心膜液貯留(58.3%, 56.7%), 発症時のhs-CRP高値(>3mg/L)(70.8%,74.2%)。 薬物治療:コルチコステロイド投与歴(13.3%, 20.0%), colchicine投与歴(65.0%, 65.8%), aspirin(71.7%, 80.0%), ibuprofen(20.0%, 15.0%), indometacin(10.0%, 8.3%), prednisone(7.5%, 5.0%)。 |
期 間 | : | 追跡期間は18ヵ月。 |
治 療 | : | colchicine群(120例):現行抗炎症治療(aspirin,ibuprofen,indometacin)にcolchicineを追加する。>70kgの場合は0.5mg×2回/日,≦70kgは0.5mg /日投与。 プラセボ群(120例)。 治療期間は6ヵ月。 |
結 果 | : |
患者ごとの心膜炎再発回数はcolchicine群0.28,プラセボ群0.63(P=0.0004)。
[一次エンドポイント]
[その他] |
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