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動脈硬化性腎動脈狭窄+収縮期高血圧あるいはCKD | ステント vs 至適内科治療 | 心・腎イベント: ステント群≒至適内科治療群 |
背景・目的 | : | 動脈硬化性腎動脈狭窄は高齢者によくみられる。腎動脈血行再建術が主要有害腎・心血管イベントの抑制に有用かどうかは議論がわかれている。 高血圧またはCKDを合併した動脈硬化性腎動脈狭窄患者において,薬物治療+ステントと薬物治療の有効性を比較する。 |
デザイン | : | ランダム化,オープン,多施設,intention-to-treat解析。 |
一次エンドポイント | : | 主要心血管・腎イベント(心血管・腎疾患死,脳卒中,心筋梗塞,心不全による入院,進行性腎機能障害,腎代替療法の複合エンドポイント)。 |
対 象 | : |
931例。2剤以上の降圧薬投与下でSBP>155mmHgの高血圧またはステージ3以上のCKDを有する動脈硬化性腎動脈狭窄患者(血管造影上の60-<100%狭窄,Duplex超音波で収縮期血流速度>300cm/秒,中央検査機関が承認したmagnetic resonance angiography[MRA]またはCT血管造影により評価)。 除外基準:腎臓の長さ<7cm,血清クレアチニン>4mg/dLなど。 ■患者背景:平均年齢69歳,女性49%,BMI 28kg/m²,糖尿病32%,心筋梗塞既往27%,中央検査機関での画像診断による狭窄率67%,SBP(ステント+薬物治療群149.0mmHg,薬物治療群150.4mmHg),eGFR(58.0 mL/分,57.4mL/分),心不全既往(12.0%,15.1%),喫煙歴(28.0%,32.2%)。 |
期 間 | : | 追跡期間は43ヵ月(中央値)。 |
方 法 | : | ステント+薬物治療群(459例)vs 薬物治療群(472例)。 薬物治療は,candesartan±HCTZまたはatorvastatin+amlodipine合剤を用いた血圧,脂質,糖尿病治療と抗血小板治療。目標血圧は<140/90mmHg(糖尿病/CKD例は<130/85mmHg)。 |
結 果 | : |
1例あたりの服用降圧剤数のベースラインからの増加は,ステント+薬物治療群が2.1→3.3剤,薬物治療群が2.1→3.5剤(P=0.24)。 試験期間中のSBPはステント+薬物治療群のほうが2.3mmHg低かった(P=0.03)。
[一次エンドポイント] |
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