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中国農村部の一般住民 | 減塩プログラム vs 通常ケア | 24時間尿中Na排泄量:減塩群>通常ケア群* |
背景・目的 | : | 心血管疾患は中国における主要な死因の一つで,これには農村部の脳卒中や高血圧,塩分摂取過多(1日12~15g)が関連していると考えられる。 中国北部農村部の一般住民を対象とした町村単位の群ランダム化比較試験により,地域に根差した,柔軟性の高い低コストの減塩プログラムが塩分摂取量に与える影響を検討する。 |
デザイン | : | 群ランダム化,オープン,intention-to-treat解析。 |
一次エンドポイント | : | 24時間尿中ナトリウム排泄量。 |
対 象 | : |
中国北部農村地域の120町村(解析対象:介入終了時に無作為抽出された2,400例のうち24時間尿中ナトリウム排泄量が得られた2,064例)。 ■患者背景:平均年齢55歳,女性50%,BMI 24kg/m²,高血圧(介入群56%,対照群58%),喫煙率(33%,30%),飲酒率25%。 |
期 間 | : | 追跡期間は1.5年。 |
治 療 | : | 介入群(60町村の1,063例)vs 対照群(59町村の1,001例)。介入群については,さらに補助金支給群(30町村)と支給なし群(30町村)にランダム化。
介入群に割付けられた町村では,地域に根差した双方向的な健康教育プログラム(塩分摂取過多による有害な影響・推奨塩分摂取量・代用塩†の使用促進を含む減塩アプローチ法の周知),ならびに代用塩†を使用する機会(地域のコンビニエンスストアでの販売など)を住民に提供し,対照群ではこれらを行わず。 †代用塩(salt substitute): カリウムを添加した低ナトリウム調味料(塩化ナトリウム65-75%,塩化カリウム15-25%,硫酸マグネシウム0-10%からなる)。価格は通常の塩の2倍。 |
結 果 | : | [一次エンドポイント] 1.5年後の尿中ナトリウム排泄量は,介入群で対照群に比して有意に低かった(230mmol/日 vs 243mmol/日:群間差-13mmol;95%信頼区間-26--1,P=0.03)。介入群のなかで,補助金支給群と支給なし群の有意差はみられず。
[二次エンドポイント] |
▲UP |
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