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3-5歳児,親,教員 心臓/身体,生活習慣に関する教育 36ヵ月後のKAHスコア↑(vs 開始時)*
Promotion of Cardiovascular Health in Preschool Children 
コロンビアの幼稚園児(3-5歳)とその親において,健康的な食生活と活動的な生活を指導するカリキュラムの実施により,6ヵ月後に認められた園児および親の知識・姿勢・行動の有意な改善は,36ヵ月後も持続した。
背景・目的 低-中所得国において,未就学児への食生活や身体活動にフォーカスした教育介入はそれらを改善し,不健康な体重を予防する可能性がある。コロンビアの幼稚園児(3-5歳)とその親,教員を対象とした群ランダム化比較試験では,さまざまな資材を用いてそのような教育を行うカリキュラムは,通常のカリキュラムにくらべ,一次エンドポイントの6ヵ月後のKAH(知識[Knowledge]・姿勢[Attitude]・習慣[Habit])スコア(0[不良]-100[良好])を改善することがすでに報告されている。
本報は上記試験の介入群を36ヵ月後まで延長追跡した結果。
デザイン 群ランダム化比較試験の観察研究,多施設。
エンドポイント 園児におけるKAHスコアの経時的変化と,園児の栄養状態の変化。
対 象  コロンビア・ボゴタの14の幼稚園園児(3-5歳)1,216人とその親928人(30.7歳)。
期 間 追跡期間は36ヵ月。
方 法  園児,親,教師を対象に,本やポスター,ゲーム,ビデオなどの教育資材を用いて,心臓と身体,栄養,身体活動に関する教育介入を6ヵ月間で40時間実施。
結 果 [KAHスコアの変化]
追跡終了は園児598人。
園児のKAHスコアは,36ヵ月後もベースラインからの有意な改善を維持した(Kスコア:76.15→87.94,Aスコア:57.03→86.39,Hスコア:48.72→66.29;すべてP<0.001)。
親のKAHスコアもそれぞれ,3.5,3.4,2.7ポイント増加した(すべてP<0.001)。

[園児の栄養状態]
栄養状態良好な園児の割合はベースライン時にくらべ有意に増加し(62.1→75.0%;P<0.0001),低体重児も減少した(15.5→3.3%;P<0.0001)。過体重/肥満児の割合は変化しなかった(22.4→21.7%)。

Promotion of Cardiovascular Health in Preschool Children: 36-month Cohort Follow-up
presenter: Jaime Céspedes ( Fundación CardioInfantil Instituto de Cardiologĺa, Colombia )
UP
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