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VTE/AF 遺伝子情報に基づくwarfarin投与アルゴリズム vs 標準アルゴリズム 12週間のTTR↑
遺伝子情報群>標準群*
EU-PACT Warfarin 
EUropean Pharmacogenetics of Anticoagulant Therapy - Warfarin
warfarinを初めて投与する心房細動または静脈血栓塞栓症患者において,遺伝子情報に基づくwarfarinの用量調節アルゴリズムは,INRに基づく標準的な投与法にくらべ,治療開始後12週間のうちINRが治療域内にあった時間の割合が有意に多かった。
背景・目的 チトクロムP450 2C9(CYP2C9 )とビタミンKエポキシド還元酵素複合体1(VKORC1 )の遺伝子多型は,warfarinの必要量に影響を及ぼすことがわかっている。
warfarinを初めて投与する心房細動(AF)または静脈血栓塞栓症(VTE)患者において,これらの遺伝子情報に基づくwarfarinの用量調節アルゴリズムと標準的な投与法とで3ヵ月間のINRコントロールを比較する。
デザイン ランダム化,単盲検,intention-to-treat解析。
一次エンドポイント 治療開始後12週間のうちINRが治療域内(2.0-3.0)にあった時間(target therapeutic range:TTR)の割合。
対 象  455例(うちAFは328例)。warfarinを初めて投与するAFまたはVTE患者。
■患者背景:平均年齢67.3歳,男性61.0%,白人98.5%。
期 間 追跡期間は12週間。
治 療  遺伝子情報群(227例):1-3日目の用量は遺伝子情報を用いたローディングドーズアルゴリズムにより個別に決定。4-5日目の用量は4日目のINR値に基づく用量調節アルゴリズムにより決定し,以降は地域の標準法で用量を調節。
対照群(228例):1-3日目は10mg(>75歳5mg),5mg,5mg/日投与。4日目以降は地域の標準法で調節。
遺伝子情報はpoint-of-care検査により評価(採血から<2時間に判定)。INR測定は0,4,6,8,15,22,57,85日目。
結 果 解析例は427例(遺伝子情報群211例,対照群216例)。

[一次エンドポイント]
TTRは遺伝子情報群が対照群にくらべ有意に高かった(67.4% vs 60.3%,P<0.001)。 この差は早期から認められた。

[その他]
遺伝子情報群は目標INR到達時間が短く(21日 vs 29日,P<0.001),INR≧4.0(27.0% vs 36.6%,P=0.03),用量調節回数(4.9 vs 5.4,P=0.02)が少なかった。

[出血イベント]
両群同等で(37.0% vs 38.0%),大出血はみられなかった。

A Randomized Trial Comparing Genotype-Guided Dosing of Warfarin to Standard Dosing: The EU Pharmacogenetics of Anticoagulant Therapy (EU-PACT) Warfarin Study
presenter: Munir Pirmohamed, PhD ( University of Liverpool, UK )
N Engl J Med. Nov 19, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1311388
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