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徐脈+心房性頻脈性不整脈既往 DDDRP +MVP vs 二腔ペーシング 2年後の心イベント↓
DDDRP+MVP群>二腔ペーシング群*
MINERVA 
MINimizE Right Ventricular Pacing to Prevent Atrial Fibrillation and Heart Failure
心房性頻脈性不整脈の既往を有する徐脈患者において,不要な右室ペーシングを最少化するMVPモード+予防・心房抗頻拍ペーシングは,標準二腔ペーシングにくらべ,2年後の死亡+CVDによる入院+永続性AFを有意に抑制した。
背景・目的 米国では洞機能不全症例が12万8,000例を超え,そのうち約半数がペースメーカーを植込んでいる。これらの患者は心房細動(AF)を合併することが多く,不要な右室ペーシングはAFリスクを高める。最新のペースメーカーは,DDDRP(AFの発生と持続時間を抑制する予防+抗頻拍[aATP]ペーシングモード)とMVP(Managed Ventricular Pacing;不要な右室ペーシングを最少するペーシングモード,通常は心房ペーシングで房室ブロック出現時のみ二腔ペーシングモードに変わる)の2機能を搭載している。 DDDRPペースメーカー植込み例において,DDDRP+MVP,MVPが標準二腔ペーシングにくらべ心イベントを抑制するかを検討する。
デザイン ランダム化,単盲検,多施設(63施設),intention-to-treat解析。
一次エンドポイント 2年後の全死亡,CVDによる入院,永続性AFの複合エンドポイント。
対 象  1,166例。二腔ペーシング適応クラスI-II,心房性頻脈性不整脈の既往,永続性AF/第3度房室ブロック非既往例。
■患者背景:平均年齢74歳,男性(DDDRP+MVP群45%,MVP群53%,対照群53%),虚血(23%,25%,26%),高血圧(73%,74%,70%),糖尿病(15%,16%,19%),PR間隔(186ms,192ms,187ms),AF(83%,89%,87%)。
期 間 予定追跡期間は4年。
登録期間は2006年2月-’10年4月,試験終了は’12年4月。
治 療  DDDRP+MVP群(383例):予防ペーシング,aATP,MVPのすべてON。
MVP群(398例):予防ペーシング,aATPはOFF,MVPのみON。
対照群(385例):DDDR;すべてOFF。
結 果 脱落,追跡不能例は,DDDRP+MVP群42例,MVP群51例,対照群38例。

[一次エンドポイント]
対照群にくらべ,DDDRP+MVP群(ハザード比0.74;95%信頼区間0.55-0.99[P=0.04];性別で調整後0.73[P=0.04])は有意に低く,MVP群(0.89;0.77-1.03[P=0.13];性別で調整後0.89[P=0.12])は有意ではなかったが低かった。
DDDRP群の有効性は主に永続性AF進展の抑制によるもので(0.39;0.21-0.75[P=0.004]),その他には有意差を認めなかった。死亡は,それぞれ16例,19例,20例。

Atrial Antitachycardia Pacing and Managed Ventricular Pacing Reduce the Endpoint Composed by Death, Cardiovascular Hospitalizations and Permanent Atrial Fibrillation Compared to Conventional Dual Chamber Pacing in Bradycardia Patients: Results of the Minerva Randomized Study
presenter: Giuseppe Boriani, MD, PhD ( University of Bologna, Italy )
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