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院外心停止からのROSC 低体温療法の目標体温33℃ vs 36℃ 180日後の死亡:33℃群≒36℃群
TTM 
Target Temperature Management after Cardiac Arrest
院外心停止後の自己心拍再開から240分以内の患者において,低体温療法の目標体温33℃と36℃とで180日後の生存率は変わらなかった。
背景・目的 院外心停止後の自己心拍再開(ROSC)例においては,転帰を改善する低体温療法がガイドラインで推奨されているが,その至適目標体温は明らかでない。
院外心停止からのROSC例において,目標体温33℃と36℃の有効性と安全性を比較する。
デザイン ランダム化,二重盲検,多施設(欧州とオーストラリア10ヵ国36施設)。
一次エンドポイント 180日後の生存。
対 象  950例。心原性と思われる院外心停止からのROSC患者。
■患者背景:平均年齢64歳,男性81%,shockableリズム(心室細動/非灌流性頻拍)78%,心停止からROSCまでの時間25分。
期 間 追跡期間は180日。
登録期間は2010年11月-’13年1月。
治 療  33℃群(473例)vs 36℃群(466例)。
低体温療法はROSCから4時間以内に開始し,36時間実施。
結 果 [一次エンドポイント]
180日後の死亡に有意な両群間差は認められず(33℃群50% vs 36℃群48%,ハザード比1.06;95%信頼区間0.89-1.28;P=0.51)。

[その他]
180日後の神経学的機能にも有意差は認められなかった。

Target Temperature Management 33°C versus 36°C after Out-of-hospital Cardiac Arrest, a Randomized, Parallel Group, Assessor Blinded Clinical Trial
presenter: Niklas Nielsen, MD, PhD ( Helsingborg Hospital, Sweden )
N Engl J Med. Nov 17, 2013. DOI: 10.1056/NEJMoa1310519
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