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PCI | 生体吸収性ポリマーEES群 vs 耐久性ポリマーEES群 | 12ヵ月後のTLF:生体吸収性ポリマー群≒耐久性ポリマー群 |
コメント | : |
SYNERGY stentはプラチナクロム (PtCr)合金のプラットホームに表面だけ(abluminal)生体分解性ポリマーがコーティングされている。ステント・ポリマーともにこれまでで最も薄く,薬剤(EES)とポリマーがほぼ同時期 (3.4カ月)に溶出・分解される特徴を有する。EVOLVE IIではdurable polymer PtCr-EES(PROMUS Element)との非劣性が評価された。 EVOLVE II はSYNERGY stentのpivotal試験で,通過儀礼の色彩が濃い。また,未だ polyper-degradabe stentが認められていない米国での承認試験のようである。今後20,000症例以上を対象に,内皮化の検証(TIMELESS,TRANSFORM OCT),至適DAPT期間の検討 (EVOLVE DAPT・SENIOR)や複雑病変(STEMI ; HORIZON II,CTO ; CONSISTENT,LMT ; LEFT MAIN)・多枝病変(SYNTAX II)・糖尿病(BIORESORT)などに特化した試験が予定されている。興味深いのはむしろこれからである( ![]() |
デザイン | : | ランダム化,単盲検,多施設(日本を含む16か国125施設),intention-to-treat解析。 |
一次エンドポイント | : | 12ヵ月後の標的病変不全(TLF;心臓死,標的血管に関連する心筋梗塞[MI],虚血による標的病変再血行再建術[TLR])。 |
対 象 | : |
1,684例。心外膜血管≦2枝に固有冠動脈病変≦3病変を有する患者で,病変長≦34mm,参照血管径2.25~4.0mm,狭窄率>50~<100%の患者。 除外基準:左主幹部病変,伏在静脈グラフト,慢性完全閉塞,亜急性ST上昇型MI。 ■患者背景:平均年齢64歳,男性(生体吸収性ポリマー群70.6%,耐久性ポリマー群72.7%),現喫煙22%,MI既往29%,糖尿病31%,高脂血症(74.0%,74.5%),高血圧(77.3%,75.1%),PCI歴(35.8%,37.3%),不安定狭心症(33.9%,34.8%),参照血管径(2.62mm,2.63mm;<2.25mm:23.9%,23.3%),最小血管径0.89mm,狭窄率(66.02%,66.26%),病変長(14.09mm,13.67mm),ステント数(1.31,1.29),総ステント長(21.45mm,20.81mm),modified AHA/ACC B2/C病変(76.8%,74.3%)。 |
期 間 | : | 追跡期間は5年(今回は1年後の結果)。 登録期間は2012年11月26日~’13年8月29日。 |
治 療 | : | 生体吸収性ポリマーEES群(846例・1,059病変) vs 耐久性ポリマーEES群(838例・1,043病変)。 |
結 果 | : |
1年後のDAPT継続率は生体吸収性ポリマーEES群89.7%,耐久性ポリマーEES群87.3%。 1年追跡は98.2%,96.2%。
[一次エンドポイント]
[その他] |
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