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スタチン不忍容 | alirocumab群 vs ezetimibe群 vs atorvastatin群 |
24週後のLDL-C![]() 忍容性:alirocumab群>atorvastatin群 |
目 的 | : |
スタチンの投与開始あるいは増量により一時的に重大な症状や生化学マーカーの異常が発生するために,脂質低下や心血管リスク低減のための長期スタチン治療が不可能なスタチン不忍容例は,臨床現場に10-25%いると報告されている。米国クリーブランドクリニックの調査報告によるとで最もよくみられるのは筋肉痛であるが,スタチン不忍容例の63.2%はその後忍容が可能であった。スタチン不忍容例における大規模ランダム化比較試験は少ない。 筋肉関連の症状のため2剤以上のスタチンに不忍容の患者において,抗PCSK9完全ヒトモノクローナル抗体アリロクマブ(alirocumab)の有効性を検討する。 (ODYSSEYは14の第III相試験[>23,500例,>2,000施設]から成るプログラム) |
デザイン | : | ランダム化,二重盲検,多施設(8ヵ国67施設),intention-to-treat解析。 |
一次エンドポイント | : | 24週後のLCL-Cの変化。 |
対 象 | : |
314例。スタチン不忍容の既往がある,LDL-C≧70mg/dLで超高リスクあるいは≧100mg/dLで中等度-高リスクのもの。 ■患者背景:平均年齢(alirocumab群64.1歳,ezetimibe群62.8歳,atorvastatin群63.4歳),男性(55.6%,53.6%,55.6%),BMI(29.6,28.4,29.7kg/m²),ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症(11.1%,20.0%,12.7%),高血圧(67.5%,61.6%,55.6%),2型糖尿病(28.6%,19.2%,23.8%),冠動脈疾患家族歴(50.8%,43.2%,44.4%),現喫煙(8.7%,4.0%,7.9%),スタチン/ezetimibe以外の脂質低下薬治療(37.3%,44.0%,54.0%)。 ・脂質背景:LDL-C(191.1,193.5,187.3mg/dL),non HDL-C(230.0,229.8,223.8mg/dL),Apo B(141.7,138.2,139.1mg/dL),Lp(a)(18,14,12mg/dL*),トリグリセライド(164,140,158mg/dL*),HDL-C(48.9,50.7,51.1mg/dL),Apo A1(149.4,150.0,154.2mg/dL)。* 中央値 |
期 間 | : | 追跡期間は24週。 |
治 療 | : | 4週間のプラセボrun-in期間中に筋肉関連の有害事象が発生したものは除外し,2週間のスタチン,ezetimibe,紅色酵母米washout後に下記3群にランダム化。 alirocumab群(126例):75/150mgを1回/2週間(Q2W)自己皮下投与+プラセボ1回/日(QD)経口投与。8週目のLDL-Cおよびリスクに基づき75mgから150mgに増量。 ezetimibe群(125例):10mgをQD 経口投与+プラセボQ2W皮下投与。 atorvastatin群(63例):20mgをQD経口投与+プラセボQ2W皮下投与。 24週間の治療後,281例(89.5%;atorvastatin群の94%を含む)がalirocumabオープンラベル治療期間(OLTP)に移行。75mg Q2Wより開始し,12週後に150mg Q2Wへの増量可とした。 |
結 果 | : |
投与中止例は,alirocumab群30例(23.8%;うち有害事象による中止は23例),ezetimibe群42例(33.6%;31例),atorvastatin群21例(33.3%;16例)。
alirocumab群で12週以降に1回以上自己皮下投与した109例中49.5%が150mgに増量した。
[一次エンドポイント]
[その他]
[安全性]
[OLTPの中間安全性解析] |
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