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心臓機械弁 | dabigatran vs warfarin | 血栓塞栓/出血![]() |
背景・目的 | : | ビタミンK拮抗薬は心臓機械弁置換術患者において抗血栓効果を有するものの,飲食の制限や血液凝固モニタリングが必要である。RE-LY試験で非弁膜症性心房細動患者における脳卒中抑制でdabigatran 150mg×2回/日投与のビタミンK拮抗薬warfarinに対する優越性が示された。 心臓機械弁置換術患者において,dabigatranの有効性,安全性をwarfarinと比較する。 |
デザイン | : | PROBE(prospective, randomized, open, blinded-endpoint),多施設(10ヵ国39施設)。 |
主な評価項目 | : |
有効性:dabigatranトラフ血中濃度,死亡,脳卒中,全身性塞栓症(SE),一過性脳虚血発作(TIA),心筋梗塞(MI),無症候性弁血栓など。 安全性:大出血,心膜腔内の大出血,全出血。 |
対 象 | : | 252例。 population A(dabigatran群133例,warfarin群66例):大動脈弁,僧帽弁置換術後7日以内のもの。 population B(35例,18例):ランダム化の>3ヵ月前に,すでに僧帽弁置換術を施行したもの。 |
期 間 | : | 追跡期間は12週間以上。 |
治 療 | : | dabigatran群(168例):ランダム化から3-7日後に腎機能により次の用量で投与。 クレアチニンクリアランス<70mL/分:150mg×2回/日,70-<110mL/分:220mg×2回/日,≧110mL/分:300mg×2回/日。 dabigatranの目標トラフ血中濃度は50ng/mLとし,2回の測定で300mg×2回/日投与で<50ng/mLの場合は,warfarin以外のビタミンK拮抗薬に切り替えた。 warfarin群(84例):置換術から7日以内に投与。 |
結 果 | : |
中間解析でdabigatran群はwarfarin群より死亡率は低かった(0.6% vs 2.4%)ものの,脳卒中,大出血率が高かった(それぞれ5.4% vs 0%, 4.2% vs 2.4%)ことを受け,試験は早期中止。
・有効性
・安全性 |
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