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STEMI | tenecteplaseボーラス+PCI vs primary PCI | 1年後の死亡:tenecteplase+PCI群≒primary PCI群 |
背景・目的 | : | STREAMは,1時間以内のprimary PCI(PPCI)が困難な発症後3時間以内の急性ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者において,搬送中の血栓溶解薬tenecteplaseボーラス投与後のPCI施設でのCAG→PCIの転帰をPPCIと比較する試験で,ACC 2013で一次エンドポイント(30日後の全死亡,ショック,うっ血性心不全,再梗塞の複合エンドポイント)は両群で同等,頭蓋内出血はtenecteplase群でわずかに増加したと報告した(conferences/acc2013/trial_ACC2013_III.html)。 今回の発表は1年後の結果。 |
デザイン | : | ランダム化,オープン。 |
対 象 | : |
1,892例。 ■患者背景:平均年齢60歳,女性21%,前壁STEMI 48%,糖尿病12%,ランダム化場所:救急車81%,地域病院19%。 発症から再灌流までの時間(中央値):tenecteplase群100分,PPCI群178分,P<0.001。tenecteplase群でのrescue PCI 36%。 |
期 間 | : | 追跡期間は1年。 |
治 療 | : | tenecteplase群(944例),P PCI群(948例)。 |
結 果 | : |
1年後の追跡率はtenecteplase群99.2%,PPCI群99.3%。 1年後の死亡:6.7% vs 5.9%(P=0.52),心臓死は4.0% vs 4.1%(P=0.93)。 プロトコル変更(21%の患者をランダム化した時点で≧75歳ではtenecteplaseの用量を半量に減量)前はPPCI群のほうが全死亡を抑制したが,変更後は両群間に差はなくなった(プロトコル変更の影響と全死亡の交互作用P=0.05)。 |
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