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6ヵ月-25歳のマルファン症候群 | atenolol群 vs losartan群 | 3年後の大動脈基部径Zスコアの変化: atenolol群 ≒losartan群 |
目 的 | : |
マルファン症候群はFibrillin-1をエンコードする遺伝子FBN1の変異が原因の常染色体優性の結合組織疾患で, 5,000人に1人が発症し,大動脈基部の拡大,解離は早期死亡につながる。治療にはβ遮断薬が用いられているが,TGF-βの過剰なシグナル伝達が症状に関係すると考えられていることから,TGF-βシグナル伝達を抑制するARB losartanのほうがβ遮断薬よりも大動脈基部拡大を遅延できる可能性がある。 小児~青年マルファン症候群患者において,3年後の大動脈基部拡大をlosartanとβ遮断薬atenololとで比較する。 →成人マルファン症候群での検討COMPARE |
デザイン | : | ランダム化,多施設(21施設),intention-to-treat解析。 |
一次エンドポイント | : | 3年後の最大大動脈基部径zスコア(ARz)の変化。 |
対 象 | : |
608例。6ヵ月-25歳のゲント基準でマルファン症候群と診断されたARz>3.0のもの。 除外基準:大動脈手術既往あるいは予定例,大動脈基部径>5cm,大動脈解離,ACE阻害薬・ARB・β遮断薬服用例など。 ■患者背景:平均年齢(losartan群11.0歳,atenolol群11.5歳);成人(男性≧16歳,女性≧15歳:両群とも25%),男性(61%,59%),最大大動脈基部径(両群とも3.4cm);zスコア(両群とも4.0),β遮断薬使用歴(56%,57%)。 |
期 間 | : | 追跡期間は3年。 |
治 療 | : | losartan群(305例):最大1.4mg/kg/日(最大用量100mg)投与。 atenolol群(303例):最大4mg/kg/日(最大用量250mg)投与で,24時間平均心拍数≧20%の減少を目標とした。 |
結 果 | : |
3年追跡例はlosartan群267例,atenolol群268例。 試験薬投与量:losartan群1.3mg/kg/日(小児1.3;成人1.2 mg/kg/日[85mg/日]),atenolol群2.7mg/kg/日(2.8;2.3mg/kg/日[151mg/日])。
[一次エンドポイント]
[その他] |
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