8月26日 Hot Line I Late Breaking Trials on Prevention to Heart Failure
PURE
Prospective Urban and Rural Epidemiology
各国の経済事情と生活習慣に合わせたテイラーメイドの心血管疾患予防戦略の必要性が示される(5大陸・17ヵ国・628地域 ・15万4,000人の大規模生活習慣調査)。
presenter: S Yusuf, MD ( McMaster University, CA )
Determination of Fractional Flow Reserve by Anatomic Computed Tomographic Angiography
冠動脈疾患もしくは疑われる症例において,冠動脈CT造影(CT)+CTから算出した非侵襲的冠血流予備量比(FFR
CT)は事前に設定した一次エンドポイント基準を満たさなかったものの,CTのみにくらべて虚血の診断精度を改善。
presenter: JK Min, MD ( Cedars-Sinai Heart Institute, US )
Aliskiren Trial in Type 2 Diabetes Using Cardio-Renal Endpoints
心血管・腎イベント高リスクの2型糖尿病患者において,ARB/ACE阻害薬への直接レニン阻害薬アリスキレン(aliskiren)追加による心・腎イベント抑制の上乗せ効果は示されず(有害事象増加のため2011年12月に予定より早く終了した試験の予備結果)。
presenter: H-H Parving, MD ( University Hospital of Copenhagen, DK )
Targeted Platelet Inhibition to Clarify the Optimal Strategy to Medically Manage Acute Coronary Syndromes
非ST上昇型急性冠症候群に対し血行再建術を施行せず薬物治療で管理している75歳未満の患者において,クロピドグレルとくらべた抗血小板薬プラスグレル(prasugrel)の有意な心血管イベント抑制効果は認められず。出血リスクは同等。
presenter: Matthew T Roe, MD ( Duke Clinical Research Institute, US )
Prospective comparison of ARNI with ARB on Management Of heart failUre with preserved ejectioN fracTion
EFが保持された心不全患者において,アンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNI)LCZ696
*はARBのvalsartanにくらべ12週間後のN末端プロBNP(NT-proBNP)を改善(第II相試験)。
* ネプリライシンとAT1受容体を共に阻害する新規化合物(angiotensin recptor
neprilysin inhibitor: ARNI)である。ネプリライシン阻害による利尿ペプチドの分解阻害は,RA系阻害効果とあいまって新規の心不全治療法として期待される。
presenter: SD Solomon, MD ( Harvard Medical School, US )
Aldo-DHF
Aldosterone Receptor Blockade in Diastolic Heart Failure
拡張性心不全患者において,アルドステロン受容体拮抗薬スピロノラクトン(spironolactone)は,12ヵ月後の拡張機能を改善したが,運動能力は改善せず(第IIb相試験)
拡張性心不全:心不全の病態は収縮機能障害によるEFの低下が主体と考えられていたが,心不全患者のうち約半数はEFが保持された拡張機能障害を有するタイプであることが明らかになり,拡張性心不全と呼ばれるようになった。拡張性心不全の予後は不良ながら治療戦略は未だ確立されておらず,これまでに実施されたランダム化比較試験では,ACE阻害薬perindopril(PEP-CHF),ARB candesartan(CHARM),irbesartan(I-PRESERVE)の予後改善効果は示されていない。
参考:プトロコル論文(
http://eurjhf.oxfordjournals.org/content/12/8/874.long)
presenter: B Pieske, MD ( medical University Graz, AT )
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