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降圧薬による新規糖尿病発症への影響
network meta-analysis

糖尿病新規発症との関連が最も低いのはAII受容体拮抗薬(ARB),ACE阻害薬,次いでCa拮抗薬,プラセボ,β遮断薬,利尿薬。
Incident diabetes in clinical trials of antihypertensive drugs: a network meta-analysis. Lancet 2007; 369: 201-7.PubMed

コメント

降圧薬の中で新規糖尿病発症がもっとも少ないのはARB,ACE阻害薬,ついでCa拮抗薬,プラセボ,β遮断薬,利尿薬の順であるというメタ解析の結果である。ネットワークの非干渉性は低いことから,信頼性は高いといえよう。しかし,心血管イベント抑制効果において利尿薬より勝る降圧薬がないことも事実である。降圧薬治療の目的は,新規糖尿病発症予防ではなく,厳格に血圧を下げることによる心血管イベント抑制であることの認識は必要である。血圧を下げる機序と新規糖尿病発症への影響は分けて考える必要がある(桑島)。

目的 高血圧,高リスク,または心不全の非糖尿病患者において,降圧薬(ARB,ACE阻害薬,Ca拮抗薬,プラセボ,β遮断薬,利尿薬)による糖尿病新規発症への影響を検討する。
一次エンドポイントは新規糖尿病。
対象 降圧薬(ARB,ACE阻害薬,Ca拮抗薬,プラセボ,β遮断薬,利尿薬)による糖尿病新規発症への影響を比較した22*のランダム化比較試験(ランダム化時に糖尿病ではなかった143,153例。48治療群)。

*AASK, ALLHAT, ALPINE, ANBP-2, ASCOT, CAPPP, CHARM, DREAM, EWPHE, FEVER, HAPPHY, HOPE, INSIGHT, INVEST, LIFE, MRC-E, NORDIL, PEACE, SCOPE, SHEP, STOP-2, VALUE

方法 1966年〜2006年9月15日,MEDLINE,Cochrane Collaboration’s Database of Systematic Reviews,PubMed,OvidWebでMeSH terms(“2型糖尿病”,“降圧薬”,“ランダム化試験”,“ACE阻害薬”,“ARB”,“β遮断薬”,“利尿薬”,“Na-Cl共輸送系阻害薬”,“Ca拮抗薬”,“プラセボ”,“メタ解析”)で検索し,さらに,メタ解析関連の参考文献,発表論文をレビューした。
各降圧薬による糖尿病発症への影響を直接的,間接的に比較するネットワークメタ解析を実施。
結果 一次選択薬が利尿薬であった場合の糖尿病新規発症例(8群 998/18699例[5.34%]):オッズ比[OR]1)を対照とした結果
ARB群(5群)1189/14185例(8.38%):OR 0.57;95%信頼区間0.46〜0.72(P<0.0001),ACE阻害薬群(8群)1618/22941例(7.05%):OR 0.67; 0.56〜0.80(P<0.0001),Ca拮抗薬(9群)2791/38607例(7.23%):OR 0.75;0.62〜0.90(P=0.002),プラセボ群(9群)1686/24767例(6.81%):OR 0.77;0.63〜0.94(P=0.009),β遮断薬群(9群)2705/35745例(7.57%):OR 0.90;0.75〜1.09(P=0.30)。
ネットワークの非干渉性は低く(ω=0.000017),一方向感度分析(one-way sensitivity analysis)による違いはほとんどなかった。

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