結果 |
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[一次エンドポイント]
イベント発生例は全死亡9,043例,心血管死5,674例,MI 3,106例,脳卒中4,452例。
ACE阻害薬/ARBはプラセボにくらべ一次エンドポイント(心血管死+非致死的MI+非致死的脳卒中)を11%抑制した(オッズ比0.89;95%信頼区間0.85-0.93,I ²=25%)。
[サブグループ]
・ベースラインSBPによる層別
ACE阻害薬/ARBの一次エンドポイント抑制効果に,ベースラインSBPによる変動はみられなかった(SBP<130mmHg:0.84;0.77-0.90,I ²=0%,SBP 130-139mmHg:0.94;0.86-1.03,I ²=43%,SBP≧140mmHg:0.90;0.85-0.95,I ²=36%,P=0.13)。一次エンドポイントの各項目と全死亡についても結果は同様であった。
・ベースラインSBP<130mmHgの患者におけるサブグループ解析
ACE阻害薬/ARBの有効性は一貫して認められた(収縮期心不全を認めない患者:0.81;0.75-0.88,非糖尿病患者:0.79;0.70-0.89)。さらに,SBP<120mmHgと120-129mmHgの層別解析でも結果は変わらず,ACE阻害薬とARBの層別では両薬剤ともに同様の有効性を示した。
[出版バイアス]
検出されなかった(Eggerの線形回帰検定P=0.54,Beggの順位相関検定P=0.56)。
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