結果 |
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[一次エンドポイント]
・全死亡(33試験・29,782例;異質性:中等度[τ=0.10])
プラセボ群にくらべリスクが有意に低い降圧薬群はなかった。
SUCRAによる順位は,ACE阻害薬+Ca拮抗薬群(プラセボと比較したオッズ比0.36),アルドステロン受容体拮抗薬群(0.28[原著通り]),ACE阻害薬+ARB群(0.84),ARB群(0.87),Ca拮抗薬群(0.88),ACE阻害薬+利尿薬群(0.72),ARB+レニン阻害薬群(0.86),ACE阻害薬群(0.94),レニン阻害薬群(1.05),利尿薬群(1.89),エンドセリン受容体拮抗薬群(1.53),β遮断薬群(5.13)。
・末期腎疾患(13試験・24,477例;異質性:低[τ=0])
ACE阻害薬+ARB群(0.62),ARB群(0.77)でプラセボ群にくらべ有意にリスクが低下。
順位は,ACE阻害薬+ARB群,ACE阻害薬群(0.71),エンドセリン受容体拮抗薬群(0.71),ARB,Ca拮抗薬群(1.04),レニン阻害薬群(1.21)。
[心血管イベント]
・心筋梗塞(18試験・21,471例;異質性:低[τ=0])
ARB群で有意にリスクが低下したが(0.70),その他はプラセボ群と同等。
・脳卒中(15試験・19,878例;異質性:低[τ=0])
すべての降圧薬群でプラセボ群との有意差は認められなかった。
・高カリウム血症(18試験・16,450例;異質性:中等度[τ=0.95])
プラセボ群との有意差はみられなかったが,ACE阻害薬+ARB群はリスクが高かった(2.69)。
・前失神状態(33試験・25,929例;異質性:低[τ=0])
レニン阻害薬群で有意にリスクが上昇(1.52)。
・咳(38試験・22,730例;異質性:中等度[τ=0.24])
ACE阻害薬群(2.95),ACE阻害薬+利尿薬群(3.77),ARB+Ca拮抗薬群(5.27),ACE阻害薬+Ca拮抗薬群(4.58)は有意にリスクが高かった。
・末梢浮腫(25試験・15,245例;異質性:中等度[τ=0.52])
Ca拮抗薬群で増加(12.3)。
[腎機能]
・急性腎障害(11試験・26,960例;異質性:低[τ=0])
プラセボ群との有意差を認めた降圧薬はなく,順位はACE阻害薬+Ca拮抗薬群(0.50)がもっとも高く,ACE阻害薬+ARB群(2.69)がもっとも低かった。
・血清クレアチニン値の倍化(14試験・20,637例;異質性:低[τ=0])
プラセボ群にくらべ,エンドセリン受容体拮抗薬群(0.32),ACE阻害薬群(0.71),ARB群(0.75)は有意にリスクが低く,レニン阻害薬群は有意に高かった(2.40)。
・アルブミン尿の退縮(36試験・11,299例;異質性:中等度[τ=0.61])
プラセボ群にくらべ,ARB+Ca拮抗薬群(9.87),ACE阻害薬+利尿薬群(6.85),ACE阻害薬+ARB群(5.16),ARB群(3.37),ACE阻害薬+Ca拮抗薬群(2.80),ACE阻害薬群(2.25)は有意に有効で,Ca拮抗薬群,利尿薬群はプラセボ群と同等。
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