透析例を含むCKD患者において,スタチン治療は主要心血管イベントリスクを低下する。 Hou W, et al. Effect of statin therapy on cardiovascular and renal outcomes in patients with chronic kidney disease: a systematic review and meta-analysis. Eur Heart J. 2013; 34: 1807-17. PubMed
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[サブグループ] 主要心血管イベントに対するスタチン治療の効果は,CKDの進展に伴い有意に弱まったが(RR;透析例:0.93,ステージ5:0.82,ステージ4:0.78,ステージ3/2:0.69 ;P<0.001),絶対リスクの低下には大きな差はなかった(ステージ5:0.022,ステージ4:0.028,ステージ3/2:0.042)。
[有害事象] スタチンによる有意な増加は認められなかった(肝機能障害:1.13;0.92-1.39,筋肉痛:1.02;0.95-1.09,癌:0.95;0.87-1.05)。
[出版バイアス] 心血管転帰について出版バイアスの可能性が示された(Egger検定P=0.062)。
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