対象 |
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糖尿病患者におけるPES,DESのランダム化試験(RCT),登録研究。RCTは新規病変への植込みとした。
・RCTは下記13試験(PES vs SESが4試験*,SES vs BMSが4試験**,PES vs BMSが5試験***,糖尿病患者のみでの検討はISAR-DIABETES)の2,422例。
* ISAR-DIABETES, TAXi, SIRTAX, REALITY
** SIRIUS, DIABETES, SES-SMART, RAVEL
*** TAXUS II, TAXUS IV, TAXUS V, TAXUS VI, ISAR-Test
・登録研究は下記16研究の10,156例。
Cosgrave et al., RESEARCH/ T-SEARCH, SOLACI, STENT, C vs. T REWARDS, TC-WYRE, Prairie Institute, Stankovic et al., SIRIUS-DIRECT, Berenguer et al., German Cypher-Stent Registry, ARTS II, PORTO I, MILESTONE II, ARRIVE 1, ARRIVE 2 |
結果 |
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RCT
- 推定標的病変の血行再建術(TLR):PES群8.6%(95%信頼区間6.5〜11.3%)vs SES群7.6%(5.8〜9.9%),推定MACE:15.4%(12.4〜19.1%)vs 12.9%(8.5〜19.2%)で両群間に有意差は認められなかった。
- PES vs SESの4試験におけるTLRも両群間に有意差はなかった(PES vs SESのオッズ比1.37;95%信頼区間0.64〜2.90,p=0.42)。
- Silber score*>5の5試験でもTLR:8.9%(6.2〜12.6%)vs 8.0%(5.4〜11.6%),MACE:16.2%(12.8〜20.4%)vs 13.8%(8.7〜21.0)で有意差はみられなかった。
* 十分な検知力,多施設,独立したイベント評価委員会を設置している,一次エンドポイントを設定しているといった試験デザインの質を構成する因子を評価する。
- 8試験(TAXUS-IV, TAXUS-V, ISAR-DIABETES, SIRTAX, REALITY, DIABETES, SES-SMART, RAVEL)でのステント血栓症は1.48%(0.74〜2.63%)vs 0.55%(0.11〜1.59%),Silber score>5の試験では1.23(0.34〜3.12)vs 0.42(0.01〜2.34)。
登録研究
- 推定標的血管血行再建術(TVR)はPES群5.8%(95%信頼区間3.8〜8.5%)vs SES群7.2%(4.6〜11.2%),推定MACEは10.1%(7.3〜13.8%)vs
11.9%(8.6〜16.4%)で,いずれもPES群で低めであったが両群間に有意差はなかった。
- 論文が雑誌に発表された研究(SOLACI, STENT, Prairie Institute, Stankovic
et al., German Cypher-Stent Registry, PORTO I, ARRIVE 1)では,TVR:10.5%(5.0〜20.8%)vs
10.5%(3.8〜25.7%),MACE:16.9%(12.7〜22.2%)vs 15.9%(9.6〜25.3%)で,イベント率が高かった。
- 学会などで発表された研究では,TVR:4.2%(3.0〜6.0%)vs 5.7%(4.0〜8.0%),MACE:7.1%(5.1〜9.9%)vs
8.2%(5.1〜12.8%)。
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