[血行再建術施行率]
RI群:入院中64.1%→1年後71.8→3年後73.3%,一方,SI群:17.6%→41.6%→47.8%。
[5年後の転帰]
主要評価項目である心血管死,非致死的MIの複合エンドポイントの発生は,RI群389例(14.7%) vs SI群475例(17.9%):ハザード比0.81;95%信頼区間0.71-0.93(P=0.002)。
心血管死:181例(6.8%) vs 218例(8.1%):0.83;0.68-1.01(P=0.068)。
全死亡:288例(10.6%) vs 321例(11.7%):0.90;0.77-1.05(P=0.19)。
MI:260例(10.0%) vs 338例(12.9%):0.77;0.65-0.90(P=0.001):RI群のSI群と比較した有効性が最も大きかった。
[心血管死,非致死的MIの予測因子:多変量解析]
独立した予測因子は,ランダム化された治療(0.76;0.67-0.87,<i>P</i><0.0001),5歳ごとの加齢,糖尿病,MI既往,ST低下,高血圧,BMI<25kg/m2あるいは≧35kg/m2。
[リスク層別と心血管死,非致死的MI]
高リスク例:RI群130/423例(32.1%) vs SI群159/379例(43.8%) 0.66;0.52-0.83;リスク差-11.7%。
中等度リスク例(全体の29%):134/791例(17.4%) vs 152/774例(20.3%):0.86;0.68-1.08;-2.9%。
低リスク例(全体の56%):125/1,507例(8.5%) vs 164/1,593例(10.6%):0.80;0.63-1.01;-2.1%。
高リスク例で心血管死(82/378例 vs 84/331例:0.83;0.61-1.12:-3.8%),全死亡(107/378例 vs 107/331例:0.84;0.65-1.10:-4.0%)が少なかった。 |