完全血行再建は,PCI群71%,CABG群76%。
[一次エンドポイント:1年後の主要有害心イベント]
PCI群117/807例(14.5%) vs CABG群93/790例(11.8%):オッズ比1.28;95%信頼区間0.95-1.72,絶対群間差2.7%;-0.6-6.0,有害作用必要数(number needed to harm:NNH)は37例(P=0.11)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.29)。
脳血管イベントを入れていなかったBoudriot et alを除外しても,有害心イベントに影響はなかった(1.25;0.90-1.72,P=0.18)。
・死亡,MI,脳血管イベントの複合エンドポイントは35/655例(5.3%) vs 43/636例(6.8%):0.77;0.48-1.22,-1.5%;-4.1-1.2,number needed to treat: NNTは67例(P=0.26)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.84)。
・死亡は24/807例(3.0%) vs 32/790例(4.1%):0.74;0.43-1.29,-1.1%;-3.0-0.8,NNTは91例(P=0.29)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.58)。
・MIは23/807例(2.8%) vs 23/790例(2.9%):0.98;0.54-1.78,-0.1;-1.8-1.6,NNTは1,000例(P=0.95)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.79)。
・脳血管イベント(SYNTAX Left Main,PRECOMAT,LEMANSの3試験)は1/707例(0.1%) vs 12/689例(1.7%):0.15;0.03-0.67,-1.6%;-2.9--0.6,NNTは63例(P=0.013)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.94)。
SYNTAX Left Mainを除外すると,PCIによるリスク低下は有意ではなくなったが,オッズ比は大きな違いはなかった(0.20;0.02-1.71,P=0.14)。
・TVRは92/807例(11.4%) vs 43/790例(5.4%):2.25;1.54-3.29,6.0%;3.3-8.7,NNHは17例(P<0.001)。
試験間に異質性はみられなかった(I²=0%,P=0.72)。
[その他の結果]
・メタ回帰解析によると有意な交互作用はみられなかった(登録患者数,糖尿病,左主幹遠位部病変,SYNTAXスコア,logistic EuroSCORE,完全血行再建)。
・SYNTAXとPRECOMBATを統合して,主要有害心イベントを病変数で層別すると,左主幹部病変のみのPCI vs CABGのオッズ比は0.66;0.18-2.40(P=0.53),左主幹部病変+1枝(0.58;0.22-1.51,P=0.26),左主幹部病変+2枝(1.28;0.74-2.23,P=0.38),左主幹部病変+3枝(1.80;1.06-3.07,P=0.03)。
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