結果 |
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[一次エンドポイント]
30日後の脳卒中発生率(14試験・8,744例)はCABG群がPCI群よりも高かった(1.20% vs 0.34%:オッズ比2.94;95%信頼区間1.69-5.09,P<0.0001;I ²=0.0%)。number needed to harmは155で,CABGはPCIよりも7/1,000例脳卒中発症例が多い。
[二次エンドポイント:中期追跡後の脳卒中リスク]
12.1ヵ月後(中央値)の脳卒中リスク(12試験・7,052例)も,CABG群のほうが高かった(1.84% vs. 0.99%:1.67;1.09-2.56,P=0.02;I ²=4.8%)。
[その他]
CADの程度(1枝/多枝/非保護左主幹部)は,特にCABG群で脳卒中発症率と有意な関連が認められたが,PCIと比較した相対的脳卒中リスクにおいてはCADの程度と無関係だった。
CABGのPCIと比較した脳卒中リスクに影響を及ぼさなかった(交互作用:30日後P=0.57,中期追跡後P=0.08)。
観察研究においても,30日後(27研究・33,980例:6.38;4.68-8.70,P<0.0001),14.2ヵ月後(中央値)(13研究・18,250例:2.08;1.63-2.66,P<0.0001)ともに脳卒中リスクはCABG群のほうが高かった。
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