結果 |
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CABG施行例:25,938例(29%),PCI施行例:63,945例(71%)。
完全血行再建例は45,417例(50.5%),不完全血行再建例は44,466例(49.5%)。
[一次エンドポイント]
死亡例は12,259例(13%)。
完全血行再建群は不完全血行再建群にくらべ死亡率が有意に低かった(相対リスク:0.71;95%信頼区間0.65-0.77;P<0.001,I ²=71%)。
完全血行再建群の不完全血行再建群にくらべた有意な有効性はCABG,PCIのいずれでも認められた(それぞれ0.70;0.61-0.80;P<0.001,I ²=80%,0.72;0.64-0.81;P<0.001,I ²=62%)。
また,完全血行再建群の有効性は観察研究,RCTのいずれでも認められた(0.70;0.64-0.77;P<0.001,I ²=78%,0.76;0.62-0.92;P=0.006,I ²=0%)。
[二次エンドポイント]
・MIの発症は1,509例。
完全血行再建群は不完全血行再建群にくらべMI発症率が有意に低かった(0.78;0.68-0.90;P=0.001,I ²=19%)。
PCI例でMIは低下した(0.80;0.71-0.91;P=0.001,I ²=0%)が,CABG例では低下しなかった(0.69;0.44-1.10;P=0.12,I ²=62%)。
MI低下が顕著にみられたのはRCT(0.72;0.61-0.86;P<0.001,I ²=0%),観察研究(0.78;0.61-1.00;P=0.05,I ²=44%),解剖学的完全血行再建を定義とした試験(0.72;0.63-0.83;P<0.001,I ²=0.3%)。
・再血行再建術は5,756例。
完全血行再建群は不完全血行再建群にくらべ再血行再建術率が有意に低かった(0.74;0.65-0.83;P<0.001,I ²=65%)。
PCI例で再血行再建術率が低下した(0.72;0.63-0.81;P<0.001,I ²=70%)が,CABG例では低下しなかった(0.92;0.67-1.28;P=0.64,I ²=22%)。
完全血行再建の有効性は観察研究(0.79;0.66-0.95;P=0.01,I ²=76%),RCT(0.67;0.60-0.75;P<0.001,I ²=0%)のいずれでも認められた。また,解剖学的完全血行再建を定義とした試験でも低下した(0.74;0.66-0.83;P<0.001,I ²=54%)。
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