[安全性の一次エンドポイント]
Kaplan-Meier推定による3年後の死亡+MIの累積発生率は,BMS群(132例[12.8%])が旧世代DES群(421例[10.9%]),新世代DES群(496例[9.2%])よりも有意に高く(P=0.001),旧世代が新世代よりも有意に高かった(P=0.01)。
死亡には差がなかったが(6.3%,6.0%,5.3%),MIには有意な群間差が認められた(7.7%,6.0%,4.8%;全群P=0.0003;旧世代vs 新世代P=0.03)。
[二次エンドポイント]
definiteまたはprobableステント血栓症の累積発生率は,それぞれ13例(1.3%),79例(2.1%),66例(1.1%)(P=0.01;P=0.002)。これは超遠隔期(≧1年)ステント血栓症の差によるものであった(0.4%,0.9%,0.3%;P=0.002;P=0.001)。
主要有害心イベント(死亡,MI,TLRの複合)は27.7%,16.5%,14.1%(P<0.0001;P=0.002)。
[有効性の一次エンドポイント]
DESは3年後のTLRの累積発生率を有意に抑制し(197例[18.6%],294例[7.8%],330例[6.3%];P<0.0001),新世代 vs 旧世代DESにも有意差を認めた(P=0.005)。
[多変量解析]
DES群をBMS群と比較した多変量解析の結果も同様であった。
死亡+MI: 旧世代DES群のハザード比0.94; 95%信頼区間0.69-1.27(P=0.67),新世代DES群のハザード比0.70;
0.51-0.97(P=0.002;
旧世代 vs 新世代P=0.002)。
ステント血栓症:0.95; 0.41-2.17(P=0.91), 0.55; 0.24-1.26(P=0.16; P=0.02)。
標的病変再血行再建術:0.46; 0.33-0.65(P<0.0001), 0.44; 0.31-0.64(P<0.0001; P=0.68)。
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