258,544人・年追跡。
[有効性の一次エンドポイント]
BMSと比較して,他のステントはいずれもTVRリスクが低かった。
生分解性ポリマーDESは,PES(リスク比0.66;95% credibility interval[確信区間]0.57-0.78),ZES-E(0.69;0.56-0.84)よりも低リスクだったが,新世代耐久性ポリマーDESとは差がなかった。
TVRの抑制からみて最も優れたステントはPtCr EES(確率50%),次いでZES-R(30%),CoCr EES(9%),生分解性ポリマーDES(9%)。
[安全性の一次エンドポイント]
・死亡
BMSにくらべ他のステントはいずれも死亡リスクが低かった。
BMS以外のステント間には有意差を認めなかった。
死亡リスクからみて最も優れたステントはZES-R(40%)であった(PtCr EES 31%,CoCr EES 18%,生分解性ポリマーDES 6%,ZES-E 2%)。
・MI
BMSにくらべ,PESは同等であったが,その他のステントはすべてリスクが低かった。
生分解性ポリマーDESはPESよりもリスクが低く(0.82;0.68-0.97),CoCr EESよりも高かった(1.22;1.06-1.49)。
MIリスクからみて最も優れたステントはPtCr EES(56%)であった(CoCr EES 29%,ZES-R 12%)。
・definiteステント血栓症
BMSよりも有意にリスクが低かったのはCoCr EESのみ(0.35;0.21-0.53)。
生分解性ポリマーDESはPESよりもリスクが低いが(0.61;0.37-0.89),CoCr EESよりも高い(2.04;1.27-3.35)。
ステント血栓症リスクからみて最も優れたステントはCoCr EES(81%)であった(PtCr EES 17%)。
[生分解性ポリマーDESの1年後のランドマーク解析]
・TVR:耐久性ポリマーDESに対する優越性はなかった。
・死亡: CoCr EESにくらべリスクが増加(1.52;1.02-2.22)。
・MI:他のステントにくらべ有意なリスク低下は認められなかった。
・definiteステント血栓症:SESにくらべ低リスクだが(0.29;0.10-0.82),他のステントに対する優越性は認められなかった。
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