[dronedarone vs プラセボ:有効性]
AFの予防:dronedaroneのオッズ比(OR)は0.79(95%信頼区間0.33-1.87);リスク差-0.040(-0.19-0.11);1000例治療することにより40例抑制。
死亡率:ORは0.85(0.66-1.11);リスク差は-0.003(-0.011-0.006)。
投薬中断が必要になる有害イベント:ORは1.166(1.36-2.02);リスク差0.045(0.028-0.062)。
甲状腺毒性(dronedarone群4.0%,プラセボ群3.0%),肝毒性(3.5%,2.5%),症候性徐脈性不整脈(2.8%,1.1%),クレアチニン値の上昇(4.0%,1.1%)。
[amiodarone vs プラセボ:有効性]
AFの予防:amiodaroneのORは0.12(0.08-0.19);リスク差は-0.401(-0.46--0.34);1000例治療することにより401例抑制。
死亡率:ORは1.88(0.54-6.56);リスク差0.005(-0.016-0.026)。
投薬中断が必要になる有害イベント:ORは11.04(1.89-64.5);リスク差0.128(0.023-0.230)。
[dronedarone vs amiodarone:有効性]
AFの予防:amiodaroneがdronedaroneに比べ有意に抑制。ORは0.16(0.06-0.42),リスク差は-0.36(-0.52--0.19),1000例治療することにより360例抑制。
全試験を組込んだ標準ロジスティック回帰法モデルでもamiodaroneはdronedaroneよりもAF再発を予防した:OR 0.49(0.37-0.63,P<0.001)。
この結果はdronedaroneとamiodaroneを直接比較したDIONYSOS(Efficacy & Safety of Dronedarone Versus Amiodarone for the Maintenance of Sinus Rhythm in Patients with Atrial Fibrillation: NCT00489736)の結果(OR 0.44[0.30-0.64];リスク差-0.186[-0.266--0.1028])と一致した。
死亡率:OR 2.20(0.61-7.88);リスク差0.008(-0.015-0.030)。これはDIONYSOSの結果と一致(OR 2.44[0.48-12.6];リスク差0.011[-0.010-0.033])。
標準ロジスティック回帰法モデル:OR 1.61(0.97-2.68,P=0.066)。
[dronedarone vs amiodarone:安全性]
投薬中断が必要な有害イベント:dronedaroneの方が少なく,amiodaroneのORは6.65(1.13-39.3):リスク差0.083(-0.022-0.1866)。これはDIONYSOSの結果(OR 2.24[1.13-4.43]:リスク差0.057[0.010-0.105])と同様。
標準ロジスティック回帰法モデル:OR 1.81(1.33-2.46,P<0.001)。 |