aspirin投与量は100mg隔日投与~650mg/日。
追跡期間は3.6~10.1年。
[主要心血管イベント]
プラセボまたは無治療と比較して,aspirinの有意な主要心血管イベント抑制効果は認められなかった(5試験[9,584例],1,258イベント;相対リスク0.90,95%信頼区間0.81~1.00,P=0.06)。
・MI:6試験(10,117例),834イベント(0.86,0.61~1.21,P=0.37)。試験間に中等度の異質性が認められた(I2=62.2%,P=0.02)。
aspirinは男性のMIリスクを有意に低下させたが(0.57, 0.34~0.94,P=0.03),女性では低下せず(1.08,0.71~1.65,交互作用のP=0.056)。
・脳卒中:5試験(9,584例),382イベント(0.83,0.60~1.14,P=0.25)。試験間に中等度の異質性が認められた(I2=52.5%,P=0.08)。
・心血管死:4試験(8,557例),626イベント(0.94,0.72~1.23,P=0.68)。
[全死亡]
aspirinの有意な抑制効果は認められず(4試験[8,557例],1,018イベント;0.93,0.82~1.05,P=0.22)。
[有害事象]
aspirin投与による出血,消化器症状,癌の増加は認められなかった。 |