・コホート全体
エンドポイントの解析において有意な異質性は認められなかった。
P2Y12阻害薬は死亡を有意に抑制したが(オッズ比0.83;95%信頼区間0.75-0.92,P<0.001),TIMI大出血は有意に増加した(1.21;1.05-1.4,P=0.009)。
・PCI施行例(42,198例)
P2Y12阻害薬はclopidogrelに比べて死亡(0.85;0.75-0.96,P=0.008),MACE(0.87;0.79-0.95,P=0.003),ステント血栓症(0.60;0.44-0.81,P<0.001)を有意に抑制したが,大出血のリスクは増加した(1.23;1.04-1.46,P=0.01)。
・PCIを施行したSTEMI患者(13,028例)
P2Y12阻害薬はclopidogrelに比べて死亡を有意に抑制したが(0.78;0.66-0.92,P=0.003),大出血には群間差は認められなかった(0.98;0.85-1.13,P=0.76)。primary PCI(発症後24時間以内)を実施したSTEMI患者のみの解析でも同様の結果が得られた。最大規模のPLATO試験,cangrelor投与例を除外して行った感度分析でも,結果は変わらなかった。 |