追跡は12,800人・年。
[主要評価項目]
血栓塞栓イベントは自己モニタリング群で有意に低下したが(ハザード比0.51;95%信頼区間0.31-0.85,P=0.010;I ²=52.6),大出血(0.88;0.74-1.06,P=0.18;I ²=0)と死亡(0.82;0.62-1.09,P=0.18;I ²=37.0)は有意な低下は認められなかった。
血栓塞栓イベント1件を予防するための治療必要数(NNT)は,1年後78,5年後27。
[サブグループ]
血栓塞栓イベントの著明な低下が認められたのは,年齢<55歳(0.33;0.17-0.66,P=0.002;I ²=0)(1年後のNNTは21),機械弁使用患者(0.52;0.35-0.77,P=0.001;I ²=0)であった。≧85歳の超高齢者(99例)での解析では,すべての転帰において自己モニタリングの有害作用は示されず,解析対象者は少なかったものの(75例),死亡率の低下が認められた(0.44;0.20-0.98,P=0.044;I ²=0)。
[出版バイアス]
funnel plotの非対称性はみられず,Begg検定でバイアスは示されなかった(血栓塞栓イベントP=0.35,大出血P=1.00)。
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