結果 |
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[AS有病率とTAVR,SAVRの施行率]
75歳以上の一般住民におけるAS有病率(6研究)は12.4%(95%信頼区間6.6-18.2%;I ²=97.1%,P<0.001),重症ASの有病率(5研究)は3.4%(1.1-5.7%;I ²=85.7%,P<0.001)。
重症ASのうち症候性は75.6%(65.8-85.4%),このうち40.5%(35.8-45.1%)がSAVRを施行しなかった(すなわちTAVR候補者)。このうち実際にTAVRを施行した患者の割合は,28.7%(欧州40.3%[33.8-46.7%],北米24.4%[18.9-29.8%])であった。
一方,症候性でSAVRを施行した患者のうち高リスク例に分類されたのは5.2%(すなわちTAVR候補者)。
[モデルによるTAVR候補者の予測]
モデルに2011年の高齢者人口を当てはめると,TAVRの候補者は全体で29万2,000例,欧州では18万9,836例(80,281-34万7,372例),北米では10万2,558例(43,612-18万7,002例)と推定された。
また欧州では,年間17,712例(7,590-32,691例),北米では9,189例(3,898-16,682例)が新たにTAVR候補と診断されると推定された。
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