[試験治療の内訳]
aspirin+clopidogrel vs aspirin(5,901例・5試験); vs clopidogrel(491例・1試験)。
aspirin+dipyridamole vs aspirin(964例・5試験); vs dipyridamole(220例・2試験); vs clopidogrel(1,360例・1試験)。
cilostazol+aspirin vs aspirin(76例・1試験)。
[有効性のエンドポイント]
脳卒中再発(12試験)のリスクは,2剤併用抗血小板療法が単剤療法にくらべ有意に低かった(リスク比0.69;95%信頼区間0.60-0.80,P<0.001)。
CHANCE(0.70;0.59-0.83)とCHANCE以外(0.66;0.48-0.91)の結果も同等であったが,CHANCEを加えると95%信頼区間は狭まった。
脳卒中+TIA+ACS+全死亡(8試験)のリスクも2剤併用群が有意に低く(0.71;0.63-0.81,P<0.001),CHANCE(0.71;0.61-0.83)とCHANCE以外(0.71;0.56-0.91)の結果も同等であった。
[安全性のエンドポイント]
重大な出血のリスクに有意な群間差は認められなかった(1.35;0.70-2.59,P=0.37)。
[感度分析]
二重盲検試験のみ(脳卒中再発:7試験[7,875例],複合エンドポイント:5試験[7,438例],重大な出血:6試験[7,654例])の解析結果も同様であった。
[異質性と出版バイアス]
試験間,サブグループ間の異質性,出版バイアスはともに認められなかった。
|