結果 |
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[MI(12試験)]
dabigatran群294/25,286例(1.16%) vs 対照群108/14,909例(0.72%)。dabigatran群はリスクが有意に高かった(Peto法によるOR 1.34;95%信頼区間1.08-1.65,P=0.007;I ²=0%)。
warfarin群との比較結果(6試験)も同様であった(218/16,686例[1.31%]vs 80/10,157例[0.79%];1.41;1.11-1.80,P=0.005;I ²=23%)。
[その他の心血管イベント(4試験)]
844/16,284例(5.18%)vs 432/9,085例(4.76%)。
Peto法によるリスクの有意差は認められなかった(0.93;0.83-1.06,I ²=0%)。
warfarin群との比較結果(3試験)も同様であった(0.94;0.83-1.06,I ²=0%)。
[大出血(14試験)]
955/27,231例(3.51%) vs 553/15,425例(3.59%)。
dabigatran群は有意にリスクが低く(0.88;0.79-0.99,P=0.029,I ²=24%),warfarin群との比較結果(6試験)も同様であった(800/16,686例[4.79%]vs 494/10,157例[4.86%]:0.85;0.76-0.96,P=0.007,I ²=0%)。
[全死亡(11試験)]
990/24,330例(4.07%)vs 572/14,582例(3.92%)で,dabigatran群は有意にリスクが低かった(0.89;0.80-1.00,P=0.041;I ²=11%): 原著通り。
warfarin群との比較(6試験)では有意差はみられなかった(948/16,241例[5.84%]vs 554/10,087例[5.49%]:0.90;0.81-1.01,P=0.061;I ²=0%)。
[dabigatranの用量別解析]
・dabigatran 150mg 2回/日群 vs 対照群
dabigatran群はMIリスクが高く(Petoオッズ比:1.45,P=0.007),全死亡リスクが低かったが(0.88,P=0.045),その他の心血管イベントと重大な出血には有意差を認めなかった。
・dabigatran 110mg 2回/日群 vs 対照群
重大な出血リスクは固定効果モデルではdabigatran群が低かったが(0.82[P=0.007]),試験間の異質性が大きく(I ²=77%),ランダム効果モデルでは有意差は示されなかった。
その他のイベントには有意差を認めなかった。
[その他]
感度分析では,大出血:RE-LYを含む3試験,全死亡:RE-LYを含む2試験を除外した場合を除き結果は変わらなかった。
出版バイアスは認められなかった。
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