結果 |
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[SCD・VTA]
11研究(RCT 3,コホート研究5,症例対照研究3)・663万9,411例・>5,810イベント。
マクロライド系抗菌薬投与例は非投与例にくらべSCD・VTAリスクが有意に高かった(RR 2.42;95%CI 1.60-3.63,P<0.001;I ²=85.42%)。
薬剤別では,azithromycin(3.40 ; 1.68-6.90),clarithromycin(2.16 ; 1.70-2.74),erythromycin(3.61 ; 1.09-11.99)は関連したが,roxithromycin(1.70 ; 0.80-3.60)は関連しなかった。
SCD(5研究・218万9,416例・2,323イベント)リスクも有意に増加した(2.51 ; 1.91-3.31,P<0.001;I ²=0%)。
マクロライド系抗菌薬の使用の非使用とくらべた絶対リスク上昇は,SCD・VTAが118.1/100万件,SCDが36.6/100万件。
[CV死]
12研究(RCT 6,コホート研究6)・1,706万440例・4,199イベント。
マクロライド系抗菌薬投与例は有意にリスクが高かった(1.31 ; 1.06-1.62,P=0.01;I ²=64.8%)。
薬剤別では,azithromycin(1.54 ; 1.24-1.90),clarithromycin(1.48 ; 1.32-1.64)は関連したが,roxithromycin(1.04 ; 0.72-1.51)は関連しなかった。
絶対リスク上昇は38.2/100万件。
[全死亡]
23研究(RCT 15,コホート研究8)・1,235万6,873例・39,486イベント。
有意なリスク上昇は認められなかった(1.03 ; 0.86-1.22,P=0.77;I ²=89.91%)。
薬剤別では,clarithromycinは関連したが(1.28 ; 1.10-1.50),azithromycin(0.93 ; 0.80-1.08)とroxithromycin(1.14 ; 0.81-1.61)では関連はみられなかった。
絶対リスク上昇は2.7/100万件。
[その他のエンドポイント]
マクロライド系抗菌薬使用例で心筋梗塞(16研究・98,780例・4,560イベント)のリスクは上昇したが(RR 1.08,P=0.02),脳卒中(5研究・5,934例・98イベント),全CVイベント(13研究・93,503例・34,738イベント)は上昇しなかった。
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