8月27日 Hot Line II Late Breaking Trials on Interventions
Intraaortic Balloon Pump in Cardiogenic Shock II
心原性ショックを合併した急性心筋梗塞に対する早期血行再建術施行例において,大動脈内バルーンパンピング追加による30日後の有意な死亡抑制は認められず。
presenter: H Thiele, MD ( University of Leipzig-Heart Center, DE )
Patient Related Outcomes with Endeavor versus Cypher Stenting Trial
real-worldでの冠動脈閉塞患者における3年後のステント血栓症の発生率は,zotarolimus溶出ステントはsirolimus溶出ステントと同等。
presenter: W Wijns, MD, PhD ( Cardiovascular Research Center Aalst, BE )
German Aortic Valve RegistrY
大動脈弁疾患に対する侵襲的治療の約28%が経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)。高齢で合併症のある症例が多く,入院中の死亡率は経大腿アプローチが約5%,経心尖アプローチが約8%(ドイツの登録研究)。
presenter: C.W. Hamm, MD, PhD ( Kerckhoff Heart and Thorax Center Bad Nauheim, DE )
A Two-Phase Observational Study of the MitralClip® System in Europe
real-worldの重度僧帽弁逆流患者において,経皮的弁修復術(MitraClip®)は1年後の予後を大きく改善(欧州におけるMitraClip®市販後観察研究)。
presenter: W Schillinger, MD ( Universitatsmedizin Gottingen, DE )
FAST-MI programme
French registry of Acute ST-elevation and non–ST-elevation Myocardial Infarction
ST上昇型心筋梗塞患者の30日後死亡率は15年間で68%低下。これは患者背景の変化や搬送時間の短縮,治療法の改善による(フランスの1995-2010年の4登録研究)。
presenter: N Danchin, MD, PhD ( Hopital Europeen Georges Pompidou, FR )
ORIGIN-GRACE
Outcome Reduction with Initial Glargine Intervention - Glucose Reduction and Atherosclerosis Continuing Evaluation
心血管疾患高リスクのdysglycemia(血糖異常)例における頸動脈内膜-中膜肥厚の進展に対し,インスリン グラルギン(glargine)は軽度に抑制,n-3脂肪酸は影響せず(ORIGIN
*のアテローム性動脈硬化サブスタディ)。
* ORIGIN-CVD高リスク糖尿病患者,空腹時血糖異常,耐糖能異常において,n-3脂肪酸1g/日による心血管イベントの抑制効果は認められず/空腹時血糖値≦95mg/dLを目標としたインスリンglargineの6年以上の追加投与は,心血管転帰にも癌にも影響を及ぼさず:
N Engl J Med. 2012; 367: 319-28.
presenter: E Lonn, MD ( McMaster University, CA )
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